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2022年12月5日
【司会者・牧野尚之の「舞台の袖から、どうぞ宜しく」】
国会のお話ですが、先日総務大臣が交代、新総務大臣が就任記者会見で「全力を尽くして付託に応える様にして参りたいと思って居ります」と、それも2度発言していました。
ところが翌日の国会に於いて大臣席で居眠り。
すると野党側からの追及に、目が大きい方でないからとか目を細める癖がある等と苦しい言い訳をした翌日、「今後緊張感をもって審議に臨みたいと思っています」と発言。
ところがテレビ各局の報道では「思って」の部分をほぼカットしていましたが、この「思う」部分が実は大切ですね。
私達も会話の中で「出来ると思います」「行ってみたいと思います」「大丈夫だと思います」、「思います」は使い方次第で様々な異なる意味になってしまいます。
専門書には「思います」は「思う」に丁寧表現である「ます」が付いた言葉で、推測・断定・感情などの意味合いが、とあります。 国語学者ではないので専門的なことは綴れませんが、使い方によっても、相手の捉え方が曖昧になってしまいます。
思っていたけどやはりダメだった、実行出来ない時の万一の言い訳に考えているのでしょう。
追及する側の議員も「何故思うのではなくて、緊張感をもって審議に臨みます、と断言できないのか」そこも追及すべきです。でもしない・・・何故なのか?
それは自分に撥ね返って来た時のことを考えて避けているからだと私は「思います」、如何でしょうか。
(隔週月曜日掲載。日本司会芸能協会・副会長)
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