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2025年1月27日
昭和28年2月1日、NHKテレビ放送開始、8月28日から日本テレビが放送をスタート。
当時は白黒放送、やがて昭和35年にはカラー放送が始まりました。
テレビは高価製品ですから、当然白黒・カラーは別にしてテレビの無い家があり、やっとテレビを買った家庭でもお茶の間に1台、それを祖父母から孫まで家族みんなが同じテレビ番組を楽しんでいたのです。
「チャンネル権」があって、おじいさんは「力道山のプロレス」、お父さんは「野球巨人戦」、おばあさんは「お相撲」、だから「巨人・大鵬・卵焼き」なんて言葉が流行っていました。
子供は「月光仮面」、お母さんは「歌番組」、好き嫌いに関わらずチャンネル権で選ばれた番組を家族全員がほぼ強制的に視聴することになります。
当時のヒット曲、例えば「上を向いて歩こう」「いつでも夢を」・・その後も平均的な家庭にはテレビ1台の時代が続きます。だから家族みんなが「瀬戸の花嫁」「せんせい」「青い果実」・・・同じ歌を聴く、その結果ヒット曲が生まれる。今ほどジャンルも多くない時代でした。
ならばここ10年~15年はどうか、各部屋にテレビがあり、子供から大人まで〈視聴や聴取が出来る手段の機器〉を手に入れている。
歌に限っても今や7歳と8歳と9歳、また10歳、極端に言えば1歳単位でそれぞれが異なる歌を好む訳ですから、演歌・歌謡曲部門に限ってヒット曲は最早出そうもないのです。
売り方を考えないと。
(隔週月曜日掲載、日本司会芸能協会・副会長)
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