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2025年1月13日
このコラムは二週間に一度のペースで綴っています。あの番組風ならば〈二週間のご無沙汰でした〉、そう玉置宏さん司会の「ロッテ歌のアルバム」。懐かしく思い出される歌謡ファンも多くおいででしょう。第一回の放送が昭和33年5月4日と記録に残っていますので今から67年前になります。
私が所属する日本司会芸能協会に於いて玉置宏先生は4代目会長をお務め下さり公私にわたりご指導を頂きました。先生によると『一週間のご無沙汰でした』は第二回目の放送から使い始めたそうです。それもオリジナルではなくて漫談家の牧野周一師匠がラジオ番組素人寄席で喋られていたのを聴いて、このフレーズを頂きたいと直接牧野師匠に《使用許可》を願い出、快諾を頂いて最終回まで使い続けたと聞きました。
歌謡界の黄金時代にマイクを持って、その時々の名の有る全ての歌手を紹介され玉置宏先生からはこの様なエピソードを色々直接に。
そうあのフレーズで大きく成長した菓子メーカーのことも、何故スポンサーはロッテだったのか、当時ロッテ製菓はまだまだ弱小で本社も工場も新大久保にあり宣伝部はプレハブ造りの粗末な建物の中に入っていたそうです、壁には[打倒!ハリス]のポスターが。社運を賭けて番組スポンサーになっていた歌詞メーカーが「お口の恋人ロッテ提供」のフレーズがあって今のロッテになったのですから一助もあったのでしょう。今年は少し玉置先生のことを綴らせて頂こうかと思います。
(隔週月曜日掲載、日本司会芸能協会・副会長)
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