top of page

日陰の人生

メガネと楽譜

2023年7月31日


 「陽の当たる人生を歩みたい」「日陰の人生なんて嫌だ」そんな言葉を耳にします。陽の当たる人生とは成功であり、日陰の人生とはひっそりとして目立たない、そんなイメージでしょうか。


 芸能人に限らずどの世界に於いても自身の生き方に光が当たればと努力をしている人は多いかと。


 しかし連日暑いですね、異常気象でなくてこれが通常気象になってしまった感があります。

街行く人は「陽の当たる場所」を避けて私も含め「日陰を求めて」歩いて居ます。

真上に太陽がある時間帯は日傘が大いに役立っています。演歌、特に応援歌にイントロにナレーションを付けるとすれば「山あり谷ある人生だって・・・やがて陽のさすときが来る」まぁこれが定番的なのですが、そのうち『日陰の人生もいいものです』なんて語るのかも。


前回〈音楽のサブスクが当たり前になった今、ディスプレイオーディオなるCDDVDなどの物理ディスクに対応していない機器が当たり前になりつつある〉と書きましたが、変化の速さに驚くばかりです。


ある気象学者が「地球温暖化で日本は既に亜熱帯化、やがて四季が無くなる」と話していました。「寒さに耐えれば、やがて花咲く春が来る・・」こんなナレーションは言えなくなるのですね。

  

(隔週月曜日掲載、日本司会芸能協会副会長)

bottom of page