

2022年5月22日
今日はカラオケ、生オケ大会等の司会者として袖から見ていて、歌唱者の登場と退場について私が感じていることを書きますね。
見ていると結構皆さんあわてて舞台に出る方が多い様ですね、多分歌唱位置に行く前に「イントロが終わって歌に入っちゃう」のじゃないか、「歌詞のモニターが見える位置に早く行き着かなきゃ」、そんな思いからかも知れません。
折角の出演ですから落ち着いて、むしろ堂々と「さあ、私の歌をどうぞ聴いて下さい」そんな気持ちで登場されると客席のお客様もタイミングよく拍手を贈って下さると思います。
また舞台後方の上手または下手からセンター階段へ、こんな登場の場合、ほとんどの方がその階段の上でペコペコ頭を下げるのですね、あれも堂々とされた方が良い様な気がします。
勿論私が感じることで、それが正解と云う訳ではありませんが、ベテラン歌手の方はまずあそこできょろきょろペコペコはしませんよね。
それと歌唱が済んでの退場のタイミング、フェイドアウトなら良いのですが、コーダー(後奏)があるにも関わらず、歌い終わったらさっさと袖に引っ込んでしまう方がこれまた多いのですね。
カラオケならば音響のオペレーターがタイミングよく音量を絞ってくれる時もありますが、バンドですと音は絞れない、譜面通り後奏は流れていて、でも舞台には既に歌唱者はいない、これは司会者泣かせ(笑)です。
出るに出られない、しゃべるにしゃべれない。
まあ、そこを上手く進めるのがプロ司会の技ではあるのですが。
でも前奏から後奏までがその作品なのですから、堂々と登場して、ピシッと歌って、後奏まで聴いて、そして一礼して余韻を残しながら袖に入って行く、これですと綺麗なのにと感じるのですが如何ですか、どうぞ研究をして見て下さい。
(日本司会芸能協会・牧野尚之)