辰巳ゆうとコンサート

〈辰巳ゆうとコンサート〉

　前回「モン・シェル・コパン・コンセール」を鑑賞し、感激と同時に客として俯瞰でシャンソンの世界を観る機会がとても勉強になったと綴りました。最近有り難いことに様々なコンサートや公演にお誘いを頂くことが多く、その都度感動と共に自らに得ることがとても多いと感じています。

　10月30日浅草公会堂で辰巳ゆうとさんのスペシャルコンサート「ときめきをあなたに・幸せを信じて」を鑑賞。

　本みんかよメルマガで翌日報じられたので内容は省きますが、デビューから6年目を歩む彼にとっては3年前に止む無くコロナで延期となった浅草公会堂と云うこともあって、とても熱の入ったコンサートで「勢い」を感じるステージでした。

　私が初めてゆうとさんとご一緒したのは今から3年前、若手歌手同士のジョイントコンサートで司会依頼を受け、その一人が辰巳ゆうとさんでした。当時歌唱力は今後の可能性を感じさせるものでしたが素直で礼儀正しく爽やかで（まぁデビュー2年目の時でしたから当然？か）好印象を持ちました。

　その初々しかった彼が満席ファンの前で辰巳ゆうとスペシャルバンドを背に堂々と歌い演じている、（歌も上手くなっていました）その勢いに圧倒。所属事務所もレーベルも大きな期待を寄せている、だから氷川きよしさんを長年にわたって司会で支えて来た西寄ひがしさんがステージパートナー。

　 企画・構成が確立していて〈歌い手＋バンド＋司会者＋満員のお客様〉まさにこれが本来の歌謡ショー。今回もまた仕事抜きでお客として「勢いある歌手」の世界を楽しむ機会を頂き、とても良い勉強をさせて頂きました。

（隔週月曜日掲載、日本司会芸能協会副会長）